北黄金貝塚 【2010.07.25】

GWに続きここも2度目の訪問となった。
あやしいながらも持ちこたえていた天候は大きく崩れ、
土砂降りと中での見学となる。


写真では確認出来ないけれど相当な土砂降り。


それもまた風情のある良い眺め。


この切り口、当時は石器で切り揃えたのだろうか?


この雨の中、施設横のテント下でなにやら活動している
子供達を発見する。


聞くとこの日はキャンプ体験実習なのだという。
夜は再現された住居に寝泊りするのだそうだ。
これは非常に羨ましい体験。燻すために薪が炊かれて
いる住居、朝起きると燻製みたいになっているのだ
ろうか?


作った石器でサケをさばいたりされていた。面白い取り組み。
夕飯の一つは縄文鍋だそうだ。個人的に是非一度味わってみたい。


実習では本物の遺物を使って行われているらしい。
北黄金2遺跡を伊達市が調査が行われていることを新聞で
知っていたのだけれど、そこからの出土品を実際に洗う
作業が行われていた。これはその成果。
「本物を洗う。」土器や鹿の骨、貝類はたくさん出てくるという。


驚くのはその量!袋詰めにされたものが箱に幾つも入っている。
そんな箱が山のように外にまで積みあがっている。調査はまだ
始まったばかり。何かしらの成果となるまでの気の遠くなる
地道な作業を想像するに十分な裏方を見学することが出来た。


ここを案内して下さっていた方、言葉のハシハシに
「うちの・・・」と発せられていた。「うちの土器は、」という具合。
はて?とお聞きすると、この土地の所有者だったらしい。
故に「うちの・・・」となる様子、なるほど。


子供の頃は骨があるのはもちろん土器片や石器片があることは
日常のことであり何の不思議も感じてはいなかったらしい。思わず、
相当な質問攻めにしてしまったのだけれど、屈託のない笑顔で快く
お話をして頂け、臨場感のある貴重な体験が出来ました。

感謝。



(この夏は市立函館博物館での特別展のために展示品のいくつかが
 不在であった。入江貝塚も同様。)



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