2010-05-01から1ヶ月間の記事一覧

フゴッペ洞窟の岩面刻画 その3

家族でスケッチをしだしたものだから「興味のある人」と思われたに違いない。 全く何の知識も心得もなく恐縮ではあったのだけれど、帰り際に受付の方が 余市町教育委員会の乾芳宏氏の書かれた資料をコピーして下さった。 大変感謝しております。ありがとうご…

フゴッペ洞窟の岩面刻画 その2

謎は「シャーマンの・・・」という具合に「儀礼的な」と解釈されることが多い。 しかしこれは落書きではないのだろうか?率直な自分の感想です。 刻画は決して上手い絵とは思われない。壁面を埋め尽くす壮観さは黒板の落書きに 似て楽しさに溢れているような…

フゴッペ洞窟の岩面刻画 その1

この日の目的地は忍路のストーンサークルとここフゴッペ洞窟であった。 壁画と聞けば、ラスコー?などをイメージしてしまうけれど、こちらは 刻画、そこまでのスケールではないかもしれない。この日は小樽の手宮の 刻画を既に見聞していた。その刻画が言われ…

西崎環状列石 【2008.10.26】 

フルーツ街道を忍路、地鎮山と進みフゴッペ洞窟を目指すと余市に入って直ぐに やはり看板を見つける。「西崎山環状列石」・・・次いでだ!とここも挑戦する。ストーンサークルかどうかはよく分からないのだけれど壮観な眺め。小高い丘の 上でもあり気分も高…

地鎮山環状列石 【2008.10.26】 

この街道沿いにはストーンサークルが点在しているらしい。 後に知るのだけれど、縄文の最盛期と呼ばれる頃は現在よりも気温が数度も 高い温暖な環境であったらしい。氷は融け、海面はずっと高くあったらしい。 これは縄文海進と呼ばれる。海岸線は今よりもず…

忍路環状列石

忍路環状列石 縄文時代後期(3500年前頃)の遺跡とされる。南北33m、東西22mの楕円。 近代になって一部に手が加わっているいるらしい。隣接して忍路土場遺跡が あるらしいけれどこれは分からなかった。塩谷駅側からフルーツ街道と呼ばれる道に入りややしば…

小樽市総合博物館

手宮洞窟をスタートと決め、小樽に向かう。小樽市総合博物館はその道路向えに ある立派な施設であった。その前に・・・博物館、立ち寄ってみた。その前進は交通 記念館であったらしい。経緯は紆余曲折があるようだ。 施設はその通り交通機関の展示が充実して…

小樽ー余市方面 【2008.10.26】 

2年前の秋、初めて古代遺跡を訪ねた。「北海道にもストーンサークルがある。」と 聞いていた。鷲ノ木遺跡まで行かずとも近所にあることを知り、一度は訪ねても損は ない。自分の目で確かめてみよう。そう思ったのがそもそもの始まりであった。 建築設計に携…

影像

博物館ではなく札幌は近代美術館にて。如信、覚如、善如、綽如、巧如、存如、蓮如 の影像が7枚並ぶ。構図、人物のポーズは同じ。 まるで間違い探し?の様相。袈裟の多少の違い よりも、畳の縁だけがおしゃれに異なっていた。 本願寺展より。 にほんブログ村

養老天命反転地

荒川修作氏の訃報が新聞に掲載されていた。発表された時は衝撃的であった。「これは何だ?」と。より快適で安全で 便利であることに価値があると昨今は誤解されているような気がする。 実は”楽しさ”そのものがその代償となっているのかもしれない。 彼のこの…

入江・高砂貝塚 【2010.05.05】 竪穴式住居

入江貝塚公園は展示施設から程近い丘にある。 発掘の現地でもあったらしい。縄文海進の時には この丘の直ぐそこまで海であったのだろう。 貝塚トンネルでは貝塚の巨大な断面が再現されいて なかなかの迫力であった。 この公園、竪穴式住居が想像再現されてい…

入江・高砂貝塚 【2010.05.05】 その他

入江・高砂貝塚のその他の発掘品の中から気になったものを少々。 ヒスイ製の勾玉(G4号墓) 縄文晩期 案外、本物の勾玉って見過ごしているかも。 三つに割れた具合といい仕事は素晴らしい。 環状土製品。スタンプ、ではないのか。 飾?手は通らない。一体何…

入江・高砂貝塚 【2010.05.05】 土器

土器は全く分からない。 ただ、洗練の具合を眺めるのは楽しく、 好みの器を探すことには夢中になれる。 入江・高砂貝塚での土器展示は楽しかった。 縄文時代前期の土器。 その表面のテクスチャー。 縄文時代中期の土器 朝顔みたいに開いた端部、縄文人の顔だ…

入江・高砂貝塚 【2010.05.05】 骨角器

骨を使って津作れらた道具・・・骨角器。 石よりも加工が容易で細かな細工が出来る上に比較的硬い。 石のような硬質の輝きはないものの表現の自由度は格段に 高い。釣り針などの実用品から装飾具まで様々に変遷する。 その材料となる骨は用途に応じて様々な…

入江・高砂貝塚 【2010.05.05】 石器

室蘭郷土資料館-北黄金貝塚-伊達開拓記念館にてモシリ遺跡、 そしてこの日最後は洞爺湖町にある入江・高砂貝塚遺跡を訪ねる。 入江貝塚は縄文の前半から後半にかけて、高砂貝塚は縄文の後半から 擦文・近世アイヌ時代にかけての遺跡だそうです。この博物施設…

北黄金貝塚 【2010.05.05】 石器

石器が好きだ。どうもこの硬く鋭く実用の様が気になる。 眺めていると上手いなーと思う石器やそではない石器が あったりする。そのうちこの石器は好き、という自分の 好み傾向が分かってきた。 ちっとも考古学っぽくはないのだけれど、単純に好きか? という…

北黄金貝塚 【2010.05.05】 出土品その3 「謎」

上:使い道の分からない道具。 下:くぼみ石。 刻みをつけた特別な石。 結局どれも使い道は分からない。出土の場所や状況から その用途はある程度推測できるのかもしれない。ただ、 自然の石ではないことだけは明白なのだろう。人為的な 加工が施されている…

北黄金貝塚 【2010.05.05】 出土品その2

縫い針の出土があったようだ。続縄文以降では針があったハズ。 札幌の開拓記念館で見た記憶がある。縄文の頃では初めて見た。 針があるということは”糸”があったということなのだろう。 漁のための網を編んだのか、それとも衣服を作ったのか。現代 の針に比…

北黄金貝塚 【2010.05.05】 出土品

出土品は多様で洗練されたものであるように思われた。 貝塚とは宝の山だったのだろうか? くじらの骨で作られた刀。 シカの骨でつくられたスプーン。 シカの骨でつくられたヘアーピン。 シカの骨でつくられた櫛らしい。 石刀の柄の部分のようだ。キウスや柏…

伊達の迎賓館 【2010.05.05】

伊達の開拓記念館へ向かう途中で人の出入のある建物と出会う。 迎賓館だそうだ。築118年だったろうか、そう聞き覚えている。移築されることなく当時のままここにあるという。皆が持ち寄り 誰だったか?お迎えするにあたり建築された言われある建物と聞く。 …

伊達の開拓記念館 【2010.05.05】

有珠モシリの遺跡展があるとで知り伊達の開拓記念館へ向かう。 ここは「伊達家宝物殿」という具合。入ると直ぐに案内されるのが 家計図。興味のある方にはたまらない事なのだと思う。子供の日と あって甲冑が並んでいた。見応えは十分、毛虫も面白い。しかし…

室蘭郷土資料館 【2010.05.05】その3

さらりと書きたいのだけれど、メモしておきたい衝動もある。 大きくはない室蘭の資料館だけれど、”その3”に突入する。郷土資料館らしくこんな具合にものに溢れてもいる。一階の 倉庫のようなこの展示室、微妙な古さの加減が面白かった。 電気パーマ機!・・…

北黄金貝塚 【2010.05.05】 住居の再現

噴火湾とは今も昔も恵まれた環境であったに違いない。特に伊達は 海から続く丘陵がいつも日を浴びて心地よく温暖で過ごしやすそう。 食住環境は数千年前から変わらずに良好であり、人は選び住んだの だろうと想像してしまう。「北黄金貝塚」6000〜4000年前の…

キウス周堤墓群 【2010.05.04】

千歳にある「キウス周堤墓群」に行く。朝8時半頃だろうか。 雪の無くなった頃、草葉で覆われる前ならその全景が見られる だろうと期待して。〔2010.05.03〕地面は枯れ葉で覆われていてカサカサ音が鳴る。ところどころに 若葉が芽吹く。空は透け鬱蒼とする広…

室蘭郷土資料館 【2010.05.05】その2

土偶などというものに北海道は縁がないものと思っていた。これは2年前に 札幌の開拓記念館で描いたもの。たくさんの土偶が北海道でも出土している。 しかも、学生時代を過ごし、縁のあった輪西の遺跡からはこのような立派な ものが。なぜか2倍サイズ!の複…

室蘭郷土資料館 【2010.05.05】

大学時代を過ごした街、室蘭。ここにも面白い博物館があった。 初めて今年のGWに訪ねてみた。町外れの陣屋町、その地名の 通り南部藩の”陣屋跡”史跡の丘下にある博物館だ。 ・・・なぜか時計、壁掛け時計がたくさんあった。文字盤が! 色んな文字盤がある…

恵庭郷土資料館 【2010.05.01】

昨日は千歳で打合せがあった。帰り道の恵庭で郷土資料館に立ち寄る。 恵庭では柏木やカリンバ等の遺跡が発掘されている。察文の遺跡も在る らしく古くから人々が住んだ痕跡が残されている。キウスや美々川の 遺跡のある千歳と並び魅力的な場所だと思う。 車…

H21年度発掘調査展 〜北海道埋蔵文化財センター 【2010.04.25】

この日は発掘調査の報告展が催されていた。 北海道にも現在進行形で発掘されている場所が 幾つもあることを知る。 入口には大きな北海道地図がある。ピンは遺跡を示している。 実は、海岸線という海岸線には所狭しとピンが刺さっている。 地面を掘るような事…

北海道埋蔵文化財センター 【2010.04.25】

数年前から博物に興味を覚えている。 博物館は静かにモノを眺め、観察し、考えを深めることだ出来る。 眺めるだけでも発見は多い。・・・というより自分が何も知らない ことを発見するのだけれど。 北海道の歴史は古く旧石器時代から人が住み、また交易を通…

素材に拘る。  〜石刃鏃文化〜

プロフィールにも書いたのだけれど、いつしか博物館巡りが楽しい。 そう決定付けたのはこの石器と出合ったからなのだと思う。 自分は札幌の開拓記念館に良く通う。友人の友人Y氏が学芸員と 知り訪ねる。同名の別のY氏が現れ彼に縄文や旧石器時代の考古を …