2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧

北海道埋蔵文化財センター 【091115】 石刃鏃つながりで。

これは江別の北海道埋蔵文化財センターに常設されている石器。 ピリカの尖頭器ほど惚れ惚れするカタチではないけれど、その 大きさは驚く。旧石器時代の白滝(8遺跡)黒曜石の石器。 石刃鏃文化の一品なのだろう。描いていても夢中にさせてくれる 迫力の石…

女満別石刃鏃遺跡出土の遺物 vol6

常呂型ナイフと呼ぶらしい。石刃鏃の石器、その特徴的なものの一つか。 やはり、石刃から手数を掛けずに製作されている。程よくカーブを描く刃は おそらく石刃のまま。それ自身が見事な刃物になっている。これまで見た 石器の中でも最も切れそうな正に刃物だ…

女満別石刃鏃遺跡出土の遺物 vol5

石器のスケッチを試みる。石核同様まるで、ガラスを描いているみたいだ。 右下のように両面から加工された鏃も類もあるけれど、やはり、あの整った 石核から剥離した石刃を手数を欠けずに加工された綺麗な石器が美しい。 右上のように石錐もあり、既に道具は…

国史跡に垣ノ島遺跡など 【2010.11.20】

国史跡に垣ノ島遺跡などが追加されたと新聞に載っていた。 函館は大船遺跡を巡り2度ほど訪ねた南茅部周辺は縄文のメッカの 様子、数多くの遺跡が見つかっている。大船の施設ではその多くが 紹介されていた。その一つにもちろん垣ノ島遺跡もあった。 印象深…

7万5千年前の石器

押圧剥離とは開拓記念館での石器つくり体験の際に体験する。 この時は鹿の角を使う。剥片を細かく整えるには石では硬くす ぎる。角は細部の加工に非常に適していた。 上手く押し付けると、都合よく剥がすことができる。深追いすると 砕いてしまったりするの…

女満別石刃鏃遺跡出土の遺物 vol4

豊里遺跡出土の円筒形石核。 こちらは円錐形石核。 豊里遺跡出土でもあり、石刃鏃文化の足跡の一つなのだろう。 おそらく白滝産。綺麗に整った黒曜石の塊。知的なカタチ。 石器つくりの体験より、この石核がいかに凄いのか少し理解で きる。これなら自分にで…

縄文人は意外と長生き

縄文人は意外と長生きかもしれないらしい。 いつしか寿命は30歳という風に聞き覚えていた。 そんな常識とされるようなこともことも刻々と 変わる可能性があるようだ。新聞記事より。 恐竜なんかと同じことなんだろうか。 昔はのTレックスは尻尾を地につけて…

ジャッカ・ドフニ

ウィルタ資料館が32年の歴史に幕 北方少数民族「ウィルタ」の文化を伝えてきた資料館「ジャッカ・ドフニ」を 運営するウィルタ協会は9日、資料館を閉館したと発表した。 ジャッカ・ドフニとは「大切なものを収める家」という意味となるらしい。 草わらの木…

女満別石刃鏃遺跡出土の遺物 vol3

石器を博物館で眺め出すと、”石核”という不思議なものに 出会うことになる。ある整った石の塊。製造技法によるのだ けれど意思を感じる加工された塊だ。 石の塊、石核と割り出された石刃。 石器つくり体験を2度程経験し、同じ白滝産の黒曜石を 叩き割ってい…