森町 ”遺跡発掘調査事務所” その2
森町といえばこの環状列石、ストーンサークルが有名だろう。
高速道路予定地の真上に存在している。このために道南への
道の工事は遅れることとなったようだ。
鷲ノ木環状列石はグーグルでも眺めることが出来る。
落部から森町へ向かうトンネルの上にある。画像右手は森町。
高速道路と見事に重なっている。シート養生されているようだ。
先の日記の通り、石器の類は素晴らしく美しい。他も見応えある
ものばかり。これはガラス玉。ちゃんと孔が開いている。
何用かは不明だけれど孔の開いた石器。耳飾かなにかだろうか?
どのように孔を開けたのか?石器の石錐は明らかに径が違いすぎ、
鋼鉄のドリルなんかあるわけもない。砂をまぶしつつ細い木や骨を
使い少しずつ開けるのだそうだ。石やガラスにこれほど綺麗な穴を
開けられるのものなのだろうか?ん〜気になる。
これは縄文の晩期となるのだろう。ミニチュア土器。なぜか小さい
土器はミニチュアと呼ばれる。素直に「ぐい飲み」などとすれば
良いだろうに。お酒はあったのではないかと聞く。後期、晩期とも
なれば風情を感じつつ酒を頂いていも不思議はないのではと思う。
眺めていると決まって一つくらいは好みを見つけられる。使い道は
やはり一人用に見えるし、使ってみたい一品探しに夢中になれる。
森町指定文化財 「鐸形土製品」
鷲ノ木遺跡/縄文時代後期前葉(約4100年前)
雪祭りの頃、道庁で催された「北の縄文世界展」にて案内されていた。
・ ・ ・ そういえば、イカ飯は森町のが美味いらしい。
このイカを見てしまった後は、正直あとはもう何でもありだと思える。
これもイカみたいに見えてしまう。だいたい鐸形土製品って一体何の
ことなのだろうか?
手先の器用な子供がこの時期、毎日食べるイカを、親が土器を作った時に
余した土を使って作ったのだと思う。きっとそんな具合だ。
入江式土器が鷲ノ木遺跡から出土している。土器の区別はこの文様が初めて
だった。とても気になる迫力の文様。大胆でもあるのだけれどその整合性は
理に適い、緻密さもある不思議さ。これが入江式であることは洞爺の入江
貝塚で後に知り学ぶことになる。