網走市立郷土博物館 【2008.11.02】 vol1

網走博物ツアーとなったこの日、最後に訪ねたのは
網走市立郷土博物館であった。コジンマリとはして
いるけれど荘厳で威厳のある建物が印象的だった。
知識の宝庫、正にそんな佇まい。


古い建物ではあるけれど品よく魅力的。建設当時の
強い意気込みが感じられ、今も気迫に満ちている。



入るとホルマリン臭に包まれ、倒れそうになる。寒かった
この日は室内も寒く居心地良い場所とも言えなかった。

出迎えてくれる熊は怖いほど。山の中でこんな光景に
は出くわしたくはないな。




意外と広いのだけれど収蔵量は多く、所狭しと展示が
なされている。面白いのは建物同様に展示にも気迫が
こもり、非常に充実していること。もう随分展示は更新
された様子はない。けれどこの博物館、相当良い人達
に恵まれて作られたのだと思う。情の熱さが感じられる。


これは素朴な土器の並ぶ縄文のコーナー。




     

網走式なる土器とも出会えた。




石器も充実している。当然、黒曜石製品が多数だ。
鏃の類は精緻であり技術力の高さを伺わせるに十分。
後にスケッチを添えるけれど、用途別に区分され、使い
方など案内がとても丁寧であり、見事な展示だった。




北方民族資料館で見た牙製の海獣はここに居た。
オホーツク文化の案内はこんじまりとしていたけれどこの
充実振り。どれも粒ぞろいの展示であり、正に時の過ぎ
行くのを忘れてしまった。