網走市立郷土博物館 【2008.11.02】 vol2

スケッチの興味から始まり、なんら知識も備えずに訪ねた
一つがここ、網走の市立郷土博物館。小さくとも充実した
展示が印象的、博物館とはこうあるべきと知らせてくれる
気の効いた場所であった。開設まで携わった人たちの熱い
心意気、想いが今も伝わるような特別な存在でもあると思う。





初めてまじまじと石器をスケッチする。用途に応じて使いわけ
られていたことを知る。その用法の説明もあり、一見してなる
ほどと理解できる丁寧な展示だった。


石器とは単なる石で出来た刃物、程度の知識が開眼された
瞬間であった。緻密な加工と用途に応じた使い分けを見ると、
使う人達の要求の高さが伺える。その確かさは現代人である
自分にも理解できるもの。何ら変わりない人達が住んでいた
ことを知り驚かされた。合えば価値観を共有できるだろう人達
であるだろうことを疑えない。




展示室は所狭し、しかも寒く快適とは言い難いのかもしれない。
けれど、誰も居なくて貸切のような状態でもあったので、存分に
対峙して観察に望み、自由に楽しませて頂きました。