女満別石刃鏃遺跡出土の遺物 vol4

      

豊里遺跡出土の円筒形石核。



      

こちらは円錐形石核。




豊里遺跡出土でもあり、石刃鏃文化の足跡の一つなのだろう。
おそらく白滝産。綺麗に整った黒曜石の塊。知的なカタチ。


石器つくりの体験より、この石核がいかに凄いのか少し理解で
きる。これなら自分にでも綺麗な石刃が割り出せそうだ。


是非一度、割らせて欲しい。





狩猟採集の生活を送るなら、石器用の石が常に手に入る場所に
住んでいたとは限らない。と言ってあれこれ持ち歩くのは荷物だろう。
この石核一つ持っていれば、旅先で石刃を手に入れることが出来る。


割り出された石刃は見事なものだろうし、必要に応じて少し手を加え
あらゆる道具に変化させたのだろう。このコンパクトさが生活を支える
上でも重要だったに違いない。






ところで、スケッチは困難を極めた。これは人の作った道具というより
鉱物の結晶、黒味を帯びた透けるガラスの塊を描いている印象だ。