スキー場で。

週末に札幌の国際スキー場にてスキーを楽しむ。


先週降り続いた雪への期待は大きかったものの、少々重く、
昼も過ぎには麓の斜面は硬くなり絶好とは言えず。
それでもやはり、スキーは面白い。


ただ、体力と太もも耐力のなさは痛感してしまう。
一日、滑りきるだけの基礎を備える必要がありそうだ。






苦しくなり、一時休憩とのんびりゲレンデを眺めている時、
たまたま横に居られた方、その胸に「ピリカスキースクール」
とあった。スキー学校だったかもしれない。


”ピリカ”とみて、ピリカコタンとでも関係があるのかと思い
尋ねると今金のピリカ(美利河)だという。
この日は指導員の研修があり、全道各地から集まってたらしい。




札幌のピリカコタンはかつて人が住んでいた場所であったろうか?
よく覚えていない。施設には博物資料はなかったと記憶している。
どちらかと言えば工芸、現代の人が当時の技術で再現した資料の
展示がある。故に触ることの出来る貴重な場所でもある。


博物ではなく、現代の情報基地としての役割が強い施設であると
認識していた。


対して同じ名前ではあるけれど、美利河とは旧石器時代の石器
加工場の遺跡が確認されている場所である。好きで、もう3度も
尋ねた場所だ。頁岩の形の良い尖頭器が忘れられない。




そこに住まわれていたというたまたま隣合わせたスキーの指導員の
方は、考古学が専門ではなさそう。けれど、住まう場所への理解は
十分で、即座に旧石器時代の話が飛び出してきた。


自分の住まう場所のことを知っておられるというのは素晴らしいこと
だと思う。スキー場で突然、旧石器時代を尋ねられ方は驚かれたかも
しれない。迷惑ではなかったとは思うものの、大変失礼致しました。

けれども、ひと時ではあったものの良い出会いでした。





以前書いたピリカの記事です。