浦幌の吉野遺跡   苫小牧市博物館

是非一度と思っていた苫小牧市博物館を訪ねた。
コレクションは非常に充実している。
展示も心配りのある丁寧なもので見応え十分。


アイヌの衣の展示は素晴らしいのではないのだろうか?
考古学的な古さではないのかもしれないけれど、複製品や
現代工芸品ではなく、現物が大切に保管されているようだ。


5そうの丸木舟、チプの展示も圧巻だった。



縄文の類は予想していたけれど、北黄金入江・高砂に並ぶ。


・・・博物館のことはまた改めて書きたい。





        



写真は石器。苫小牧とは直接関係はない。石器の一般的な案内として
標本されていた。頁岩の石器は浦幌の吉野遺跡のもの。
以前見たピリカのものに良く似た印象。両面加工の薄く精緻な石器だ。
その横にならぶ2つは不明品なのだけれど、遺物であるならば、
その黒曜石、白滝のものだろうか?かなりカッコのよい逸品だ。


浦幌、まったく縁がない。でもなぜか記憶にあり、気になっていた。




先日掲載した道東MAPに実はあった。石刃鏃の石器が発掘された場所、
それが浦幌の吉野遺跡だった。遠方であり行くことはないだろうなーと
思っていたのだけれど、今日この石器を眺めて興味を深くしている。


女満別は行ったし、長万部でも石刃鏃は見たし、白滝を見て、浦幌まで・・・




        


ちなみに静川遺跡、白老の虎杖浜でも石刃鏃が見つかっているらしい。
石が一見して違って見えるのは気のせい?白滝産なんだろうか。
加工された美しい石器にも、良質な石そのものの石器にも魅惑されてしまう。