「縄文文化の魅力を発信 上」 新聞記事より


縄文文化の魅力を発信」として伊達市噴火湾文化研究所長、
大島直行氏の文章が新聞に掲載されていた。


縄文遺跡の世界遺産への登録の流れ、”観光”振興の側面を懸念さ
れている。遺跡規模の大きさや出土品の多さなどに注目するのでは
なく、その本質を明らかにし評価を高めるべきとされていた。

北海道には縄文人の精神性を読み取ることのできる多様な遺跡の例と
してキウス周堤墓群や苫小牧の環濠等が上げられていた。狩猟採取民
が祭儀や儀礼に費やしたエネルギーの大きさを特質として指摘している。







キウス周堤墓群の存在感は圧倒的だと思う。争いや経済的な活動では
なく精神的な活動のためだけにあれだけのエネルギーを費やしたという
事実からなのだろうか、数千年後に立ち会う自分ですら感じ入ってしまう。
氏が文中に使われていた「自然との共生」、そのような概念なくしてこれ
ほど純粋にエネルギーを費やすことは難しいのかもしれない。現代では
特にこの”純粋さ”は得難いのだと思う。
キウスのような存在が広く知られ驚かれる事を期待してみたい。





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