道南

GWに室蘭、伊達(北黄金貝塚、有珠モシリ)、洞爺(入江・高砂)を巡った。
このお盆は噴火湾制覇をもくろみ大船、長万部、函館を巡って来ることとなった。
本当は森にも寄りたかったのだけれどここの遺跡調査事務所はやはり見学出来ず。
しかしながらプラスして七飯とピリカも見てくることが出来た。

昨年設計した道南の住宅、現場に通う機会に少しずつ訪ね、範囲を広げていた
のだけれども再度、一括して巡って来る機会となった。ついでにキャンプを
交えて。ここは大沼。七飯の遺跡の多さにはビックリする。




市立函館博物館、常設展が見事であったのに特別展のために撤去されていた。
土偶の展示が数多くあり見応えはあったものの、集めただけで満足してしまった
夏休みのイベントのようで少し残念であった。南茅部の垣ノ島A遺跡で出土した
子の足跡のついた”足形付土版”などは解説が乏しく、地味過ぎて見過ごそうだった。

本当は能登川隆さん(彼のコレクションが市立函館博物館に収蔵されているらしい。)
の手帳のスケッチを見たいと願っていた。写真は今年1月に訪ねた時に写したもの。
描いた対象の土器も展示されるとても気の効いた常設展示だった。パンダのような
物珍しい土偶よりも、ストーリーのある迫力の展示を魅せられるだろうにと思えてしまう。


最も残念に感じたのは博物館がその常設展示の目録すら把握していなかったことだろうか。
そのスケッチについて博物館事務所に尋ねてみると担当者しか分からないとのこと。
ん〜、折角持ち合わせているコレクション、半年前の展示内容すら存じませんとは!


あの常設展示を施した学芸員なら夏のイベントに合わせて有意義な企画もできたのでは
ないかと期待してしまう。派手な展示が不要とは思わない。けれどこの展示から興味を
覚えリピートしてくれる人がどれほどいるのだろう?次はもっと派手にするのだろうか?
博物館は博覧会的な物珍しさで商売するよりも、知る喜びを伝える基本的な学習の場所で
あることを前提に展示や企画があれば良いのになと願う。

・・・初めて見るものは多く実際のところ面白くはあった。いくつかはスケッチしたので
整理して掲載したいと思う。





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