市立函館博物館  〜縄文の至宝展〜

市立函館博物館にて催されていた縄文の至宝展を見てきた。
東北、北海道は道南の縄文遺跡より出土した遺物が展示されて
いた。中空土偶をはじめたくさんの土偶の展示は驚きだった。
系統立てた分かり易い展示というよりは夏休み企画らしく、
どこかお祭りのように賑やかな会場となっていた。


   
出会い頭に出会ったこの土偶は子供の頃に宇宙人として紹介される
こともあった土偶だろうか?初めて見たのだけれど随分と可愛らしい。
下唇をぐっと噛み締めたような姿、しかし描いてみると具象でも抽象
でもなく良くデザインされているように感じられた。
口と思ったものは鼻か?やはり口か、口というより噛み締めた下唇か?


   
これもなかなか可愛らしい土偶だった。

   
特に首の取り付け部分が素晴らしい。三角形のボディーに
首で高く持ち上げられた頭部が浮いている。その顔の表情が
なんともすっとぼけていて可愛らしい。

     
北海道で眺めていると見掛けない類の遺物が数多くあった。
中でもこれは何モノだろう?たしかに三脚形をしている。
その用途は不明、想像もできない。

     
土器の区別は相変わらずつかないのだけれど、やはり普段は
みることのない形のものが多数あった。この壷形は珍しく
見えた。おそらく北海道ではなかなか見られないタイプだ。

     
縄文中期の頃の土器、このような滑らかでダイナミックな
曲面のものも、やはり見た記憶がない。同じようであっても
違うところは多々ありそうだし、その変の違いや変遷について
解説が欲しいところだった。



展示遺跡については以下とメモしていた。


縄文草創期:太平山元Ⅰ遺跡
縄文早期 :長七谷地貝塚
縄文前期 :三内丸山遺跡
      入江貝塚
      北黄金貝塚
      田小屋野貝塚
縄文中期 :大船遺跡 中空土偶
      御所野遺跡
縄文後期 :高砂貝塚
      鷲ノ木環状列石
      大場環状列石
      小牧野環状列石
      伊勢堂岱環状列石 土偶 
縄文晩期 :是川石器時代遺跡
      亀ヶ岡石器時代遺跡 遮光器土偶









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