縄文人は意外と長生き

縄文人は意外と長生きかもしれないらしい。 いつしか寿命は30歳という風に聞き覚えていた。 そんな常識とされるようなこともことも刻々と 変わる可能性があるようだ。新聞記事より。 恐竜なんかと同じことなんだろうか。 昔はのTレックスは尻尾を地につけて…

ジャッカ・ドフニ

ウィルタ資料館が32年の歴史に幕 北方少数民族「ウィルタ」の文化を伝えてきた資料館「ジャッカ・ドフニ」を 運営するウィルタ協会は9日、資料館を閉館したと発表した。 ジャッカ・ドフニとは「大切なものを収める家」という意味となるらしい。 草わらの木…

女満別石刃鏃遺跡出土の遺物 vol3

石器を博物館で眺め出すと、”石核”という不思議なものに 出会うことになる。ある整った石の塊。製造技法によるのだ けれど意思を感じる加工された塊だ。 石の塊、石核と割り出された石刃。 石器つくり体験を2度程経験し、同じ白滝産の黒曜石を 叩き割ってい…

女満別石刃鏃遺跡出土の遺物 vol2

これがいつ頃作られたのかは不明なのだけれど、展示室に 遺跡地図が貼られていた。これを参考にGoogleの地図より 航空写真を貼り合わせ、遺跡をプロットしてみた。 地図は道路しか描かれていないけれど、写真では地勢も眺 められイメージが湧く。写真左下は…

女満別石刃鏃遺跡出土の遺物 vol1

石刃鏃文化に興味を持ったのは北海道開拓記念館であの石器と 出あったからだろう。「素材に拘った」彼らの石器には大きな影響を 受けている。石の素性を見抜き手数を掛けずに得た剥片の魅力。 「女満別石刃鏃遺跡出土の遺物」は大空町の公共施設の一室に 保…

北海道埋蔵文化財センター(江別)【10.10.24】

今日は美唄のアルテピアッツアまでドライブに行こうと 思い立ち、次いでにと江別の埋蔵文化財センターにも 立ち寄る。夏以来、博物関係は久しぶりだった。 しかしこの日は特別な展示はなくちょっと拍子抜けでも ありました。入って直ぐのホールでは何時もパ…

新聞記事より 「北黄金第2遺跡」

伊達の北黄金貝塚に隣接する北黄金第2遺跡の 発掘調査において人骨を含む土坑墓が発見され たらしい。とりあえず新聞のスキャンを掲載する。 6月に調査開始の記事が載っていた。 7月に訪ねた時には出土品の山を見ることができた。 何かが出てくることは既…

網走市立郷土博物館 【2008.11.02】 vol3

農耕機械や馬の道具類を眺めていて、中学の時の授業を思い 出す。馬具を描いた事がある。使い込まれた道具は観察する と様々な傷跡があり、物語るような迫力を感じた記憶がある。 これは馬のかんじき。明治30年頃、屯田兵が雪道で使ってい たと説明があった…

網走市立郷土博物館 【2008.11.02】 vol2

スケッチの興味から始まり、なんら知識も備えずに訪ねた 一つがここ、網走の市立郷土博物館。小さくとも充実した 展示が印象的、博物館とはこうあるべきと知らせてくれる 気の効いた場所であった。開設まで携わった人たちの熱い 心意気、想いが今も伝わるよ…

網走市立郷土博物館 【2008.11.02】 vol1

網走博物ツアーとなったこの日、最後に訪ねたのは 網走市立郷土博物館であった。コジンマリとはして いるけれど荘厳で威厳のある建物が印象的だった。 知識の宝庫、正にそんな佇まい。 古い建物ではあるけれど品よく魅力的。建設当時の 強い意気込みが感じら…

網走モヨロ貝塚 【2008.11.02】その2

モヨロ貝塚の施設内には竪穴式住居が再現されている。 随分古そうな住まいである。オホーツク文化の住居は 4、5家族が住まう大きなものだと聞いているのだけれど、 これは少し小ぶり、洞爺の入江貝塚公園にある規模と 同じ程度に見える。土の被さる住居、風…

網走モヨロ貝塚 【2008.11.02】その1 

網走のモヨロ貝塚は小学校の頃に見学旅行で行った記憶がある。 施設は当時と全く変わらず、まるで時が止まったかのようなであった。 考えてみると、故郷の田舎には1万年近く昔から人が居たらしい。 決して未開の新天地であったわけではなく、人々が暮らして…

「民族地図」 北方民族資料館 【網走:2008.11.02】

北方民族資料館、入って直ぐに「民族」と掲げるパネルの 展示がある。北極を中心に据えて眺める地図は新鮮だ。 ここに一つの地域があるのだと想像を掻き立ててくれる。 どのような民族があるのだろうか?下写真に拡大してみる。 樺太の半分はアイヌとなり、…

「「伊能忠敬大図&農業農村パネル展」 【2010.09.23】

札幌豊平区民センターにて面白い催しが開かれていた。伊能忠敬の 「伊能大図」、この地図を貼り合わせて作られた巨大な北海道を 歩き巡って来た。実物大、その大きさは驚き歓喜するに十分でした。 主に建築のことを書いているブログ”airiness”にて記事を書き…

「 回転式離頭銛先」 北方民族資料館 【網走:2008.11.02】

モヨロ貝塚は大変古くから近年まで人が住んでいた場所 らしい。これはオホーツク文化の頃のものなのだろうか? 「回転式離頭銛先(Toggle Harpoon Head)」の他、 「かえり式離頭銛先(Barbed Harpoon Head)」など。 何れもモヨロ貝塚出土。 この展示はとて…

「 海獣像」 北方民族資料館 【網走:2008.11.02】

牙製海獣像(sea Mammal Figure)/湧別町川西遺跡海獣の牙で作られたらしい。牙の反り具合や太さを 活かし、その通り海獣に見える。やはり造詣は見事で 簡素なのだけれど特徴がよく捉えられている。 クマといい展示は遠目からもクマ!トド!とわかる程。 牙、…

「熊像」 北方民族資料館 【網走:2008.11.02】

骨製クマ像(Bear Fugures) /礼文島香深井A遺跡 北方民族博物館では礼文島などオホーツク文化の 展示も充実していたと記憶している。礼文島若しくは、 熊送りをネットで検索するとヒット数は恐ろしいほど。 まず何を調べたら良いのか指南が必要そうだ。 そ…

「 仮面」 北方民族資料館 【網走:2008.11.02】

ハマツァの仮面/クワキウトル/北米北西海岸仮面のコーナーにあった一つ。どこかで見たことの あるような形、とても大きく迫力ある仮面だった。 形状としいいその表情といいとても印象的だ。 ふと描き出してしまう。ただ詳細はよくわからない。 北方圏で見…

「木製桶」 北方民族資料館 【網走:2008.11.02】

イヌイトの木製桶/グリーンランド 年代を忘れてしまった。比較的新しいものかもしれない。 小ぶりの桶だったと記憶している。何やら細かな細工に 目を奪われてしばし見惚れて観察してしまった。 木の桶に骨製の装飾が施されている。特別な時に使う ものだろ…

「白滝黒曜石遺跡群」が日本ジオパークに認定

地質遺産公園構想、博物館でリーフレットを見たことがあった。 「白滝黒曜石遺跡群」が日本ジオパークに認定されたと数日前の 新聞に掲載されていた。 認定に際して「考古学」的な価値と同時に「地質学」的な アピールも求められたらしい。将来的には国連教…

「 針入」 北方民族資料館 【網走:2008.11.02】

イヌイットの針入れ。非常に綺麗な代物だった。その模様の 幾何学的なパターンに興味を覚え、直ぐにスケッチブックに 描き出していた。ただ案内には20Cとある。工芸品若しくは お土産品なのかもしれない。資料としては少し残念か? 後に北海道開拓記念館で…

「スクレイパー」 北方民族資料館 【網走:2008.11.02】

イヌイットのスクレイパー。実はどちらも最近、19Cのもの。先端は 鉄製。地域や時代ではなく、例えば「道具」というような分類で 展示するユニークな博物館なのだけれど、しばしば考古学的な 資料と工芸品や現代品が混同してしまう様子で、どう理解して よ…

「骨製人形」 北方民族資料館 【網走:2008.11.02】

ここの展示はとても面白い。北方地方を時代や地域ではなく 道具や衣服など別に並べ展示する。その区分はユニークで なかなか興味深く眺めることが出来る。現代の工芸品も時に 混じるので時代考証や関係性を混同してしまいそうにはなる のだけれど。 これはア…

森町  ”遺跡発掘調査事務所”  その3

森町は数多くの遺跡があるらしい。縄文の早い頃から 続縄文以降中世まで。縄文時代の多くは縄文海進もあり、 やはり海岸ではなく段上の丘陵から見つかっている。 そしてやはり、高速道路の工事がその契機となっている。 展示で示された地図は重なっていたと…

森町  ”遺跡発掘調査事務所”  その2

森町といえばこの環状列石、ストーンサークルが有名だろう。 高速道路予定地の真上に存在している。このために道南への 道の工事は遅れることとなったようだ。鷲ノ木環状列石はグーグルでも眺めることが出来る。 落部から森町へ向かうトンネルの上にある。画…

森町  ”遺跡発掘調査事務所”  〜石器〜

一昨年に道南縄文ツアーと称して大船を含め道南各地を巡っている。 大船、ピリカ等の他、森町も訪ねた。砂原の資料館は既に古く、森町の 資料室は近代が中心であった。その森町で見たポスターを頼りに訪ねた のが「遺跡発掘調査事務所」。その展示物は実に素…

異形環状土器 〜長沼町東6線北3号出土 【2010.06.20】

江別にある埋蔵文化財センターでこれを始めて見た時は とても驚かされた。たった一つでその場を異様な雰囲気へ 変質させてしまう土器だった。非常に大柄な印象を抱いて いたのだけれど、改めて訪ね眺めるとむしろ小柄に見えた。 ちょうど土器つくりの体験を…

七飯町歴史館 【100814】その2

七飯町歴史館 かつての七飯は豊富な森林資源を利用し木こりや炭焼を生業と して雑穀、大豆、大根などの栽培を副業としいたらしい。後に 蝦夷の沿岸各地のアイヌとの交易地を結ぶ商人の往来、漁業に 従事する和人が増えるにつれ陸路の要所となっていったとい…

七飯町歴史館 【100814】その1

以前にも載せた北海道開拓記念館で初めて見た”つまみ付ナイフ”は 鮮烈だった。石器なんて原始人が使う粗野な道具だろうという認識を 覆すに十分な存在だった。精緻で巧み、しかも美しい。以来七飯に 興味を覚えて何時かはと考えていた。 実はこの冬に一度訪…

噴火湾の案内について思う。

市立函館博物館では特別展のために1階の常設展示が取り払われていた。 この時期だからこそ訪ねる人もある。地域の博物館でその地域の情報を 得られないことは非常に残念なことだと思う。 「日本」という視点では”北海道”は一地域の特性があるだろう。 「北…